夜の川辺で発光する蛍は、初夏だけの風物詩。
昔はどこででも見られた光景のようですが、最近ではなかなか天然の蛍を見ることが 難しくなりつつあるようです。
今では、地元の方々が、大切に保護・管理・育成をし、環境が維持されたきれいな川で、 ようやく生息することができます。
群馬県には天然の蛍を見ることができるスポットがいくつかあります。
中でも、【箱島ホタルの里】ではホタル保護の会があり、ホタル保護に取り組んでいるそうです。
箱島湧水を源とする鳴沢川では、毎年6月中旬から8月上旬にかけて、今では見ることが 少なくなったゲンジボタルやヘイケボタルが、夏の夜空を彩ってくれます。
無数の光に包まれると優しく幻想的な世界が広がります。
ホタルの保護地も全部で3か所あり、ホタルの住み良い環境を守るために、地区住民を中心した 「ホタル保護の会」が川の清掃などを行ない、ホタルと人間が共存できる環境づくりに取り組んでいます。
ヘイケボタルは光の点滅の速さはゲンジホタルより、明らかに早く、明滅時に星が瞬くような 光り方をします。
蛍鑑賞ができるのは夜7時~9時頃で、月明かりがない・雨上がりで湿度が 高い・風がないなどの条件が揃うと活発に活動します。
蛍の光はオスとメスが出会うための合図。
メスの弱い光に対してオスが強い光を放ち、プロポーズしているそうなんです!
毎年、この時期になるとホタルの里駐車場も準備されるようなので、情報をご確認の上、 お出かけされることをお勧めします。
係りの方もいて、保護地の案内もしてくれるようです。
初夏のお楽しみにご家族やカップルででかけてみてはいかがでしょうか?
蛍を楽しむために以下のご注意を守って鑑賞いたしましょう。
※ホタルを捕まえたりしないでください。
※観賞時はフラッシュ、ストロボなどの撮影や、懐中電灯、ペンライトなどのご使用はおやめください。
※ゴミにより川が汚染され、蛍が絶滅する恐れがありますので、ゴミは必ず持ち帰りましょう。
※観賞地のまわりを車で走り回ったり、大きな声で騒いだりするなど、地元周辺の方に迷惑をかける行為はやめましょう。