春の爽やかな景観の榛名湖を横に見ながら、当宿からドライブすること約25分。関東屈指のパワスポとも言われている『榛名(はるな)神社』へ到着します。
榛名神社は榛名山の中腹に位置し、1400年を超える歴史を持ちます。境内は深い森と沢山の奇岩・巨岩に囲まれ、近年パワースポットとして注目を集めているのです。
今日は、そんな榛名神社の見どころを少しだけご紹介します!
目印は、榛名神社 大鳥居。榛名歓迎ゲートタワーとも言うそうです。高さ約15m、笠木長さは20.31mとのことです。
とにかく大きいので、見逃すことはなさそうですね!
高崎市にある榛名神社は、主祭神として火の神である「火産霊神(ほむすびのかみ)」と、土の神である「埴山売神(はにやまひめのかみ)」を祀り、古くから鎮火、開運、五穀豊穣、商売繁盛のご利益があると言われています。
参道に立つ鳥居をくぐるとすぐに、目の前に重厚感のある門が現れます。
『随神門(ずいしんもん)』といい、もとは建設当時はお寺の仁王門だったとか。
榛名神社は用明天皇の時代(585~587年)に創建されたと言われていますが、古くから神仏習合が定着し、江戸時代には榛名山厳殿寺(がんでんじ)というお寺だったそうです。慶応4年(1868)年に神仏分離令がだされると仏教食が排除され、今の榛名神社となりました。
そう言われると、鳥居がないとお寺の山門のようにも見えてきますね。
元々は仁王像があったのが取り除かれ、今では随神像が置かれています。
随神門から神社の突き当りである『本殿』までは500mほどの参道を登ります。
参道は多くの木々で囲まれており、沢を流れる水の音や緑鮮やかな木々たちの中、進んでいきます。
『みそぎ橋』を渡り進んでいくと、右手に沢が見えてきて、一気に清浄な空間へ。
参道の右側には、杉の古木が立ち並び、更に進んでいくと左から岩が張り出されていて、岩が崩れないようにトンネル状に補強されています。
もし、補強がされていなかったら、歩くだけでも修行になりそうな道ですよね。
その先から道は狭くなり、急な登りになっていきます。左には、「矢立杉(やたてすぎ)」という杉の巨木が現れます。
武田信玄が戦勝祈願のために矢を射立てたという言い伝えがあります。
その右手には、「瓶子(みすず)の滝」。
滝の流れている両脇の岩を神に捧げる神酒を入れる器の瓶子(みすず)に見立てて、そこから落ちる滝ということで、この名が付いたとか。流れは細く、白ヘビが天に昇っていくようにも見えます。
滝を過ぎると階段となり、その先に大岩を背後にしたがえた力強い門が構えます。
左右対に龍の彫刻が施されていることから「双龍門」と呼ばれます。門の後ろでそびえ立つ、鋭く尖った岩。エネルギーを感じ、気持ちが引き締まります。
▲双龍門に施された龍の彫刻
この門をくぐるといよいよ「本殿」です。
文化3(1806)年に建てられた本殿は、国の重要文化財に指定されています。本殿は背後の「御姿岩(みすがたいわ)」とつながっていて、その岩の洞窟内にご神体が祀られているといいます。
前から見るとふつうの神社の本殿に見えますが、右手から裏を見てみてようやくこの本殿の特異さがわかります。
建物が岩に食い込んでいるようにも、岩が建物を吞み込んでいるようにも見えます。
この光景は、神社の中でももっとも強いパワーを感じる瞬間です。
神社内には、【御神水開運おみくじ】があります。おみくじは社殿で引いて、参道を帰る途中にあるところで水に浸すと文字が浮かび上がるのだとか。
神社入口より約700mの参道は清流に添っており、老杉が空を覆い、巨岩奇岩に心打たれ、本殿に到着した時には身も心も洗われているようです。
参道は少し長めですが、沢山の見どころがあり、パワーたっぷりの道のりを堪能して頂けると思います。
季節によって、様々なお祭りもあるので、チェックしてみても。
■榛名神社 公式HP: http://www.haruna.or.jp/
住所 群馬県高崎市榛名山町849
電話 0273-74-9050